『Phantastopia』第2号
2023.03.27発行
ISSN : 2436-6692
座談会:『表象文化論研究』を振り返って──2000年代における表象文化論の位置と学生研究門林岳史+田中祐理子+横山太郎
表象文化論コースの学生ジャーナルには前史があり、各号で設定されたテーマについて研究会を行い、その成果をもとに論文集を作成するという学生論文集『表象文化論研究』が2003年から2013年にかけて刊行されていた。1986年に東京大学教養学部に表象文化論コースが設立され、現在2023年に至るまでの30数年の間に表象文化論という学問は、その定義やあり方をめぐって、様々な試みが行われ、とりわけ『表象文化論研究』が発刊された2000年代、2006年には表象文化論学会が設立される。今回、座談会の形式を取り、当時『表象文化論研究』に関わりのあった門林岳史氏・田中祐理子氏・横山太郎氏の3人に、『表象文化論研究』の話題を中心に、表象文化論コースに在籍をしていた学生として当時をどのように見ていたのか、振り返ってお話しいただいた。
駒場・表象文化論・制作──映画『籠城』上映会+アフタートーク星野太+小手川将+高原智史+乙幡亮
Phantastopia編集委員会では、2022年11月27日(日)13:00より、駒場キャンパス18号館ホールにて映画『籠城』のアフタートーク付き上映会を行った。アフタートークのゲストには星野太氏(東京大学大学院准教授)をお迎えして、監督の小手川将(東京大学大学院博士課程)、原案・共同脚本・声の出演の高原智史氏(東京大学大学院博士課程)、出演の乙幡亮氏(東京大学大学院博士課程)と「研究と実践」というテーマのもとで言葉が交わされた。実践の現場に重きを置いてきた表象文化論コースの理念を踏まえて、制作という経験を各々の視点から振り返り、ホモソーシャルな一高の空間に迫っていくために反復される声のジェンダーやパラノイアックな性質についての批判的な問いを共有する場となった。
このたび『Phantastopia(パンタストピア)』第2号を公開する運びとなりました。『Phantastopia』は、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コースに所属する修士課程・博士課程の大学院生が主体となって運営・刊行するWebジャーナルです。
石川愛、上田有輝、梅谷彩香、岡俊一郎、乙幡亮、陰山涼、小手川将、澤田朱里、谷口奈々恵、趙婭冰、張子俐玥、野上貴裕、原田遠、韓瑩、文可依
森元庸介